Saturday, August 05, 2006

3ヶ月ぶりにまた自慢


小さい頃から釣っていたからか、ヤマメは魚の中でいちばんなじみぶかい。昔は新子をバンバン釣っては、家に持ち帰り、親孝行をしていた。やはり小さい魚を釣るより大きい魚を釣ったほうが引きが強くて面白い。ましてヤマメの30cmは、尺ヤマメといわれていてなかなか釣れる事がない。
8月1日、夏に尺ヤマメが結構釣れるという尻別川へ行ってきた。ついた早々散歩をしていたおじさんが雪解けが激しくて川の流れが変わり魚がいなくなったという事だ。でも仕方がない久しぶりの釣りだ場所を変えるよりその近辺で釣る事にした。25cmぐらいの虹鱒を上げたあとちょっと下ったところから釣りあがる事にした。普段から愛読しているnorth angler'sという本にバッタのフライを使って川岸のボサを狙う、という記事がまえに書いてあったのを思い浮かべながら釣りあがり、なかなかいいところに出くわした。
息を整えフライの糸を、鞭のように飛ばし流したいポイントの前方へフライを落とす。川の音はもう消えた。一回目は少し岸から離れたところを通過した。また同じことを繰り返したが、今度はもっと岸よりのところに流す事が出来た。フライがポイントの前を通過する。”でたっ!”ボコッでもなくピシャッでもない音を鳴らしバッタのフライに食らいついた。一年にまたとないドンピシャッのタイミングであわせ、魚との1分程度のやりとりがはじまった。ネットを取り慎重にそいつを中に入れる。ヤマメときずいたその時、本当に絵に描いたような美しい釣りが出来たと思った。綺麗でなかったのは、釣り人ぐらいだ。
残念ながら寸足らずの27cmだった。でも、そいつは最近ペーパーフィシャーマンと自分のことを言い始めた僕に発破をかけてくれた一匹。尺に成るまでがんばれとそいつに別れを告げた。川の流れがまた耳に入ってきた。